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無限の想像力を持つ子ども達

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子ども達の想像力とは本当に無限ですね。

先日、新宿のプーク人形劇場で小学生を対象としたインプロワークショップが行われました。
何もない舞台の上は、時に雲の上になったり、時に星製造工場になったり、
また、時に江戸時代になったり、時にロボットだらけの未来になったり・・
お互いのアイデアが影響し合い、気がつくとそこは子ども達が観たい世界が
無限に広がっていました。

この日、皆で創ったお話の一つをここでご紹介しましょう。
一人が一単語ずつ語りながら、皆で言葉を紡ぎ、そこに伝説の海賊が誕生したお話が生まれました。

死んだはずの海賊、Mはある島に漂流した。
そこにはたくさんの動物がいて、そしてその動物達に連れられて、
彼はきらきらと光るダイヤを見つけたのであった。
ある日食べ物がなくなり、Mはこのダイヤを食べることにした。
食べるうちに歯がどんどん硬くなってきたが、その硬い歯で
色んなものを食べるようになったMの歯は折れてしまい、しゃべれなくなってしまった。
Mは来る日も来る日も歯のことを考え、自分なりに治療をしていた。
すると、ある日突然、口からいっぱいダイヤが出てきた。びっくりした拍子に
Mから大きな声が出た。
そして、声が出るだけでなく、食べたダイヤの硬さでさらに強い体になった。
こうして、強い体を取り戻した海賊Mは自分の島に帰り、よみがえった海賊として海賊の王様になったのでした。

このお話を自分達で語る間中、子ども達はどんどん前のめりになって
他のお友達の言葉をよく聞き、次の展開への創造を膨らませていました。
そして、お話が楽しくなった低学年の男の子二人は、円の中心で
皆が語るそのお話を体で表現していました。

無限に可能性が広がる空間だからこそ、子ども達は自由に表現することを恐がらず、
そして自然とあらゆることに関わる楽しみを覚えたようでした。

そして、その後に行われた子ども対象のインプロ公演で、
自分達の言葉から広がる世界を楽しむ笑い声が絶えなかったのはいうまでもありませんね。

笑い声に囲まれた中にいる子ども達を見て、こんな瞬間がもっともっと
増やしたいと思った一日でした。

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